ポリシー
本ユニットの教育理念は、科学技術社会論の考え方を基軸に据えて人文学と社会諸科学の多様な視点を融合することにより、現代の科学技術が社会に及ぼす影響を多角的かつ総合的に分析、評価できる批判的思考力を育成する点に存します。履修者においては現代の科学技術文明の多様な側面について把握するとともに複雑なグローバル・イシューに関する深い理解を得て、地球と人類が直面する課題や可能性についての洞察力が養われます。また、そうした幅広く深い理解力と洞察力を身につけることによって未来の科学技術の発展に対してより賢明で責任ある態度を取ることが可能になります。
本ユニットの教育目標は、科学技術社会論はもとより哲学、哲学史、グローバルヒストリー・地理学、経済史・経営史、社会学や人類学など、人文学と社会諸科学における知見を広く学ぶことを通して、科学技術の発展がどのように人間の生活や社会に影響を与えてきたか/与えているか/そして今後与えていくことになるかを展望するための基盤を提供することです。履修者には文明論的な視野の下、総合的な理解と批判的思考を培うことが期待されます。こうした理解力と判断力の育成は、急速に進化する現代社会において科学技術の発展を導く上で不可欠です。本ユニットから科学技術文明の持続可能な発展に寄与する人材が輩出されることが期待されます。
構成科目
導入科目(1単位):科学技術文明論概論(オムニバス科目): ユニット・ポリシーに沿って科学技術文明論に受講者を導入するための科目。全 8 回 1 単位です。本ユニットが構築された学術的背景を解説し(第1回)、人文・社会諸科学系の研究者が各自のディシプリンを基盤としながら科学技術と社会に関する学際的・先端的問題提起を行います(第2回〜第8回)。
基盤教養科目(2単位):科目リストから選択します。学際的・グローバルかつ先端的な課題意識に基づいて本ユニットの基盤となる知識と科学技術文明に関して幅広く深い理解を得るための科目を提供します。科学技術思想史特殊講義;科学技術社会論特殊講義;その他、哲学、哲学史、臨床哲学、中国哲学、インド学・仏教学、東洋史学、西洋史学、人文地理学等、人文学研究科人文学専攻から主として講義科目を提供する以外に、他専攻、また人間科学研究科、経済学研究科、国際公共政策研究科、COデザインセンターからも科目を提供します。
アカデミックスキルズ・方法論科目(2単位):各ディシプリンにおける高度な研究方法を習得することにより研究力を高度化するための科目です。科学技術思想史特殊演習:科学技術社会論特殊演習;その他、哲学、哲学史、臨床哲学、中国哲学、インド学・仏教学、東洋史学、西洋史学、人文地理学等、人文学研究科人文学専攻から主として演習科目を提供する以外に、他専攻、人間科学研究科、経済学研究科、国際公共政策研究科、COデザインセンターからも科目を提供します。
グローバル・イシュー演習科目(2単位):本ユニットの履修者が上記の科目で学んだ基盤的知識とスキル・方法論を文明論的な視野の下、現代社会におけるグローバルな課題に応用する力を養うための科目です。グローバル・フィロソフィー特殊演習、その他、哲学、哲学史、臨床哲学、西洋史学、人文地理学ほかの人文学研究科人文学専攻から演習科目を提供します。
修了要件
修了要件:7単位
…導入科目:1科目1単位必修
…基盤教養科目:1科目2単位選択
…アカデミックスキル・方法論科目:1科目2単位選択
…グローバル・イシュー演習科目:1科目2単位選択