言語科学 ユニット

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ポリシー

ヒト以外の動物にもコミュニケーションを取る動物は存在します。しかし、ヒトは、“外国語”が存在するほどにまで高度で複雑化した言語体系を有する点で、他の種の動物とは一線を画します。このため、この「言語」というシステムの実態の解明を目指すことは、「ヒトとは何か」という生物学的、医学的、進化学的に大きな問いに対して、非常に重要な役割を果たすことが強く期待されています。同時に、「言語」は、生成系AIに代表されるように、いまや生物としてのヒトという範疇を超えた広がりを見せており、このような広義の意味での「言語」は今後の我々の社会のありようを大きく変革する可能性を秘めています。実際に、自然言語処理やロボット工学のような理工情報系の研究並びに失語症研究や構音障害研究といった医歯薬生命系の研究に対する期待度は益々高まっています。このような背景を踏まえて、本ユニットは、様々な学術分野で重要な研究対象となっている「言語」を主要なキーワードとして掲げ、本学の博士後期課程の大学院生が、自らの専門分野の知識や技術をさらに深め、広げるために、言語科学の基礎から実践までを学ぶ共創的、学際的な教育プログラムを提供します。

構成科目

言語科学ユニット科目一覧*PDFファイル

導入科目:言語の研究は、きわめて学際性に富むディシプリンであり、大阪大学には、広義の意味での「言語」を研究の対象とする優れた研究者がさまざまな研究科に在籍します。そこで、本ユニットの導入科目は、受講者が言語に関わる研究を行う際に、自らの専門分野の研究手法に縛られるのではなく、互いの研究を有機的につなげ、俯瞰的な視座を持つよう促すことを目的とします。現時点では、言語科学諸分野の紹介講義に加えて、大阪大学の様々な研究科の研究者にそれぞれの分野の研究を紹介していただく内容を盛り込む予定にしています。本科目は、受講者に共創的な研究への創意を育んでもらい、自分の研究をより豊かなものに発展させるために、どのような基盤教養科目、方法論的科目、実践科目を履修すべきかに関する情報を提供する導入的役割を果たす科目です。

基盤教養科目:「音・単語の科学」、「文構造の科学」、「意味と文脈の科学」、「言語とこころの科学」という4つの軸を基に、いかなる分野においても共通する基盤となる基礎科目を提供します。受講者は導入科目で得た知識や自分の研究内容に基づいて科目リストから選択し、必要に応じた科目を履修します。受講の際は、複数の担当教員の研究室を対面形式あるいはオンライン形式で訪問し、言語科学分野の基盤の獲得を目指して個別/ゼミ形式等で学びます。半期の間という条件さえ満たせば、担当教員と受講生で相談の上、柔軟にスケジュールを設定できるのもこの科目の特色です。

アカデミックスキル・方法論科目:応用統計解析やデータマイニング、心理実験手法で必要となる解析技法についての分析の基礎となる講義を配置し、言語データ分析の基礎を育むことを目的とします。さらに、言語学領域の様々な理論研究や実証研究の科目も提供されます。参加者は、導入科目で得た知識や今後の見通しを基に科目リストから選択し、必要に応じた科目を履修することができます。

フィールド・実践科目:研究課題を受講者自らが設定し、その課題の解決に最適な研究計画の立て方や研究手法の選択に対して支援を行う実践的な科目です。受講生は、言語学やその関連分野の国内外の学会への応募を念頭に置いた一連の手順(要旨の書き方など)について教員から手ほどきを受けます。また、研究を発信するためのトレーニングや学術的支援も提供されます。

修了要件

修了要件:7単位

…導入科目:1科目2単位必修

…基盤教養科目:1科目1単位選択必修

…アカデミックスキル・方法論科目及びフィールド・実践科目:4単位選択