ポリシー
日本の人文・社会科学の最大の強みは,日本の言語・文化・社会などについての幅広く奥深い学術知が蓄積されている点です。大阪大学においては、この学術知を専門的に掘り下げる営みは、各研究科において、ディシプリン・ベースで行われています。その成果を踏まえつつ、本ユニットにおいては、この学術知の展開を、学際的に総合する方向、および、社会との統合を図る方向で促し、現代日本社会という現場において実践知を醸成します。また、並行して、外国語やデジタルの手法による研究発信力の強化を図り、日本という事例について深い理解を有しているだけでなく、日本から新たな研究の展望を発信することのできるスキルと創意をそなえたグローバル人材を育成します。
学際的な総合、社会との統合、研究発信力の強化が、本ユニットのキーワードです。
構成科目
グローバル日本学ユニット科目一覧*PDFファイル
導入科目(「グローバル日本学への招待」):ユニット・ポリシーに沿ったかたちでの日本学の新たな展開に受講者を導入するための必修科目です。本ユニットが構築された学術的背景を解説したうえで(第1回)、人文・社会科学系の各部局の日本研究者が
それぞれのディシプリンを基盤としながら学際的・先端的問題提起を行います(第3~7回)。
あわせて、国際的研究発信力強化の意欲を高めるためのセッション(第2回)を設け、全8回で構成されています(第8回はまとめ)。
基盤教養科目:学際的・国際的視野に立ち、先端的な課題意識に基づいて、日本の言語
・文化・社会についての理解を深め、本ユニットの基盤となる知識を獲得・共有するため
の科目です。科目リストから選択することができます。
アカデミックスキル・方法論科目:外国語やデジタルの手法によるアカデミックスキル、
あるいは、各ディシプリンの高度な研究方法を磨くことにより、研究(発信)力の高度化を
図ります。科目リストから選択することができます。
フィールド・実践科目:フィールドでの学び、社会との関わりのなかでの学びを通じて、日本をめぐる学術知の社学連携的展開、実践知の醸成を促すための科目です。科目リストから選択することができます。
国際学術研修科目(「国際学術研修」):本ユニットの履修者が、国際的な学術会議において、学びの成果を母語以外の言語で発信する営みを積極的に支援するための科目です。所定の条件を満たすことにより単位として認定されます。
修了要件
修了要件:7単位
…導入科目:1科目1単位必修
…基盤教養科目:1科目2単位選択
…アカデミックスキル・方法論科目:1科目2単位選択
…フィールド・実践科目 もしくは,国際学術研修科目 から:1科目2単位選択
問い合わせ先
本ユニットの教育内容についてのご質問は、下記にお問い合わせください。
宇野田尚哉 「グローバル日本学ユニット」責任者
unoda.shoya.hmt@osaka-u.ac.jp
(人文学研究科 日本学専攻 教授 、グローバル日本学教育研究拠点副拠点長)